無垢材フローリングに小さいへこみが!水だけで床の傷を補修できるって本当?
無垢材フローリングはやわらかい素材ゆえに、物を落としたりぶつけたりするとへこみやすいのが特徴です。そんなときは、へこんだ部分に水をしみ込ませてあげると……なんと元通りに⁉ 無垢材ならではの驚きの補修方法です。
CHAPTER
フローリングのへこみを補修してみよう
今回は子どもがおもちゃの先端でへこませてしまった4mm程度の3つの穴を直してみます。このままだと穴による陰影がのせいでへこみが目立ちます。
1.まずはへこんでいる部分とその周辺だけ、サンドペーパー(紙やすり)で軽く削ります。表面に傷が付くことで、木に水がしみ込みやすくなります。
2.へこんでいる部分に水を適量かけて30分ほど放置します。
3.厚すぎない濡れタオルをへこみに置き、タオルの上から高温に予熱したアイロンをあてます。
4.木がしっかり水分を吸い込むと、ふくれ上がってへこみが平らに戻ってきました! 傷としては残りますが、指で触ってみると凹凸がほとんどなくなっています。
斜めから見てみると、奥のふたつはかなりへこみが戻っていることが分かります。
また、やすりがけをした部分が白っぽくやや目立ちますが、蜜蝋ワックスや天然床用のワックスを仕上げに塗ると、よりなじみがよく、きれいに仕上がります。今回は蜜蝋ワックスを塗ってみたところ、やすりがけした部分が少し目立たなくなりました。
気になるようであれば、1のやすりがけの工程は省略して、2の放置時間を長めにしてみましょう。
水では補修できないフローリングもある
今回はオイル仕上げの無垢材フローリングでへこみの補修にチャレンジして、無事きれいにへこみが直りました。
でも、この方法で補修できるのは「オイル仕上げの無垢材」のみ。つまり自然塗装や蜜蝋ワックス、エコワックスなどで仕上げられた無垢材だからこその補修方法で、一般的な複合フローリングや無垢材の上にウレタン塗装をしてある場合には使えませんのでご注意ください。
同じ無垢材フローリングでも、木によって硬さが異なります。スギやヒノキ、パインなどはやわらかく、よりへこみや傷がつきやすい木材です。でも、この方法を知っていればへこみも怖くない! へこみが直ったあとの傷は、思い出として愛せるといいですね。
また、傷は新しくできたものほど直しやすいです。そのため、お子さまが付けてしまった傷や、重たいものを落としたときにできたへこみは、放置せずに水でささっと補修してしまいましょう。