割れた食器も靴底もケーブルも!くっつけて埋めて補強もできる「キンツグルー」
こねてくっつけて、24時間後には硬化……まるで粘土のような接着剤「キンツグルー」。接着剤やボンドでは難しい接着やちょっとした穴埋めなど、使い方のアイデアは無限に広がります。そんな「キンツグルー」の便利な使い方を6つご紹介します。
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パテ状接着剤「キンツグルー」って?
「キンツグルー」は粘土のような触り心地で好きな大きさ・形にして使うことができるパテ状の接着剤。割れた器を補修する技術「金継ぎ」をヒントに生まれたアイテムです。
白と黒の2色があり、硬化後は上からマジックなどで着色することも可能。
また、耐水性があるため、アウトドアグッズやスポーツ用品など、雨や水に濡れるアイテムに使うこともできます。
ものを接着する以外にも、パテ状ゆえの使い方がたくさん。
特徴的なのは、立体的に使えること。
穴埋めやとがった部分の保護など、接着剤やボンドではなかなか解決できないシーンで役立ちます。
袋から出して手に取ってみると、まさに粘土。使う前に軽くこねてから、必要量をちぎりながら使っていきます。
「キンツグルー」の便利すぎる使い方6選
それではさっそく「キンツグルー」の使い方をご紹介していきましょう。
割れた陶器を接着
まずは、金継ぎと同じように割れた陶器の接着に。
接着剤だと手についてしまったり、すぐに固まってしまったり、割れた部分をピッタリ合わせて接着するのはやや難しいですが、「キンツグルー」は粘土状ですしすぐには固まらないのでとても扱いやすいです。
接着だけでなく、ぶつけて欠けてしまった陶器の保護にも使えます。
割れたままだととがっている部分があって危ないので、上から「キンツグルー」をかぶせるようにつけていきます。
指で表面をならして完成。
耐水性があるので、食器やコップなどにも安心して使えます。
食器やコップの滑り止め
赤ちゃんや小さな子どもはよくお皿をテーブル上でひっくり返すことがあります。
そこで「キンツグルー」の登場。小さく丸めて器の底面にペタッ。
固まるとゴムのような質感になるため、滑り止めの役目を果たしてくれます。
キッチンツールや印鑑に磁石を接着して壁面収納
収納が少ない場所で重宝するのが壁面収納。
キッチンコンロまわりや玄関など、磁石がくっつくところは壁面収納にピッタリです。
キッチンツールなどの壁面収納したいグッズに磁石をくっつけるときにも「キンツグルー」が大活躍。粘土状なのでカーブのある側面にもしっかりくっつけることができます。
筆者宅では印鑑に磁石をくっつけて、玄関扉にペタッ。宅配便が来た時にパッと手に取れて便利です。
シューズ底にできた穴の補強
子どもの靴はすぐに穴が空いたり、破れたりしてダメになりがち。
このように靴底に穴が開くと水が染み込んでしまうし、もう捨てるしかありませんでしたが、「キンツグルー」を使えばまだまだ長持ちさせることができます。
穴が開いているところをしっかり覆える量を手に取って、穴をふさいでいきます。耐水性があるので雨の日にも染み入ることがありません。
24時間後に触ってみるとしっかり固まっていて、丈夫さを感じることができました。
充電ケーブルやイヤホンコードの補強
意外な使い方としては、充電ケーブルなどの保護。
使っているうちに接続部やカバーに破けや穴あきができて、断線してしまって使えなくなる、ということがよくありますが、あらかじめ弱い部分を「キンツグルー」で保護しておけば、ケーブルの寿命をぐっと伸ばすことができます。
子どもの工作/クラフト作品づくり
また、接着剤やグルーガンなどをうまく使えないお子さまが工作に使うのもおすすめです。
硬化する前なら貼り直しができるので、何度もやり直しができるのもいいところ。
ただ、ずっと手でこねこねしたり、擦り込んだりしていると、指についた「キンツグルー」が取りにくくなってしまうので気を付けましょう。
もし手にべっとりとくっついてしまったら、石鹸で洗うだけではなかなか取れません。食器洗い用のスポンジなどで痛くない程度にこするときれいに取れるので試してみてください。
一家にひとつ「キンツグルー」を
手軽に接着したい、穴を埋めたい、壊れやすいところを補強したい……そんなお悩みを解決する「キンツグルー」。接着剤やボンドとはまた違う形状・性質のため、それらと合わせて持っておくと便利です。
気を付けたい点としては、24時間で硬化するため、基本的には使い切りだということ。
たくさん余って保管したい場合は、よく空気を抜いてジッパー付き袋などで密封すれば固まるスピードを緩めることができますが、なるべく早めに使い切るようにしましょう。