大掃除のついでに見ておこう!防犯&健康&節約に役立つ家の点検ポイント

どうせ大掃除をするなら、ついでに家の点検をしておきましょう。普段あまり見ない場所に、暮らしに影響を与える大切なことが隠れています。ポイントを押さえた点検をしておくことで、この先をもっと快適、安全に、そして先々に掛かる費用が節約できます。大掃除の際にここだけは見ておきたい!7つの点検ポイントをご紹介します。

大掃除で見る7つの点検ポイント

大掃除では、家具を動かしたりカーテンを外したり、普段あまり目にするところがない場所を見る機会が増えます。


そしてそういったところに、暮らしの快適性や安全性、住む人の健康、そして先々の家の維持費を大きく左右するものがあることが少なくありません。


大掃除の際にポイントを押さえて点検をしておけば、泥棒に入られる危険を回避できたり、家事をラクにしてくれたり、より健康的で快適な暮らしができるようになったり。先々のメンテナンス費用の節約にもつながります。


改めて点検をしようと思うとちょっと面倒ですが、大掃除の特に一緒に見ておけば、手軽にわが家の問題点を見つけることができます。それでは、大掃除でここだけはチェックしておきたい!7つの点検ポイントをご紹介しましょう。

1.空き巣好みの家になっていない?

大掃除でチェックしておきたい点検ポイント1つめは、家の防犯にかかわること。年末年始は気が緩みがちですから、しっかり点検しておけば安心して過ごせるようになります。


まずは空き巣の侵入経路の中で圧倒的に多い、窓の点検です。窓のクレセント鍵が緩んでいたら危険のサイン。鍵がゆるむとガタガタと揺らすだけで外れてしまいますので、しっかり締めなおすか、新しく交換をしておきましょう。


普段開け閉めしない窓にも注意が必要です。窓ガラスを切られて空き巣に侵入され、何日も気付かなかったケースもあります。大掃除の機会に、家中の窓をしっかり点検しましょう。


ガラス切り対策には防犯フィルムを貼るのが手軽です。ただし確実に防犯性能を発揮させるためには、CPマーク認定(「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載・公表された建物部品)のフィルムを選び、専門家に貼ってもらう必要があります。


空き巣は侵入に時間が掛かることを嫌い、5分以上かかると7割が諦めると言われていますので、もうひとつ鍵を取り付けて二重ロックにするのもいいでしょう。追加用の鍵はホームセンターや通販でも購入ができます。


玄関ドア周囲の点検も忘れずにしておきましょう。マーキングはないか、ピッキングの痕跡が無いかをしっかりチェック。空き巣は事前に家の状況を調べて、門扉、玄関ドア、ポスト、表札、インターホン、電気・ガスメーターなどに情報を書き残していることがあります。見つけたらすぐに消しましょう。


散らかっている庭も空き巣が好む家です。身を隠せる場所が無いよう、家の周囲は徹底的に片付けを。粗大ごみを積み上げて放置するのはNGです。うっそうと茂った植え込みはスッキリ見通しよくしておきましょう。


インターホンや屋外照明の動作確認もしましょう。空き巣の多くは侵入前にインターホンで留守確認をします。動作不良のままだと入り込んでくる恐れがあります。


大掃除のついでに、窓や玄関、外まわりをしっかり点検。わが家の防犯について改めて見直しておくことで、被害を事前に防ぐことができ、この先を安心して暮らせるようになります。

2.窓にカビが生えていない?

結露でカビが生えたカーテン(撮影:一級建築士事務所 OfficeYuu)

大掃除でチェックしておきたい点検ポイント2つめは、住む人の健康にかかわること、家のカビ問題です。キッチンや浴室など水まわりのカビはお馴染みですが、それ以外にも家の中でカビが生えやすい場所があります。


中でも注意したいのが、冬に冷えやすい窓まわりと北側の壁面です。暖房をした際に、冷えた部分があるとそこに結露が発生し、カビが生えやすくなります。


窓を点検してパッキン部分が黒く汚れていたら要注意。汚れではなく、黒カビの可能性があります。また北側の壁紙の継ぎ目が黒く汚れている場合も、カビの可能性が大。


カビはダニの餌になり、アレルギーの原因にもなるなど健康に悪影響を与えます。大掃除の際にしっかり確認、対策をしておきましょう。


カビを発見したらエタノールでていねいにふきとり、布地は漂白剤を使って洗濯をしましょう。ただし壁紙のカビがひどい場合は、裏面にも繁殖していることが多く、表面をふき取るだけでは根絶はできません。いったん壁紙を剥がし、下地に防カビ処理をした後に貼りなおす必要があります。


上の写真は、結露がひどい北向きリビングの窓のカーテンです。黒い斑点は汚れではなく結露によるカビ。こうなってしまうと漂白剤を使って洗ってもカビが取り切れず、頻繁な洗濯で生地が傷んでしまい、結局、買い替えをすることになりました。


その際、こちらの家では結露を根本的に防ぐため、窓の断熱性能を向上させるリフォームを実施。内窓を新たに取り付けることで、結露を防ぎつつ、寒い冬を暖かく過ごせるようになりました。


大掃除の際には、結露をしやすい場所にカビが生えていないかをしっかり点検。根本的な原因となっている断熱性能の見直しをしておくと、カビを防ぎつつ、寒い冬を暖かく過ごせるので暖房費の節約もできるようになります。


内窓と新しいカーテンを取り付けた北向きのリビングの様子。結露を防ぎ、冬に暖かいので暖房費の節約もできるように。内窓は防音効果もあるので、静かで快適な部屋になります(撮影:一級建築士事務所OfficeYuu)


窓の性能を向上させる樹脂製の内窓。今ある窓の内側に取り付けます。一戸建てでもマンションでも設置が可能で、1か所1~2時間で工事が完了します(インプラス/LIXIL)
https://www.lixil.co.jp/

3.空気のキレイは維持できている?

24時間換気システムの吸気口のフィルター。かなり汚れています(撮影:一級建築士事務所 OfficeYuu)

大掃除でチェックしておきたい点検ポイント3つめは、カビと同じく住む人の健康にかかわること、家の中の空気がキレイに維持できているかです。


大掃除で換気扇の掃除をする人は多いと思いますが、換気扇は空気の排出口。注意をしたいのが空気の取り入れ口です。


最近の住宅(2003年以降の家)には、24時間換気システムが設置されています。多いのが各部屋に「吸気口」が取り付けられていて、そこから外気を取り込んで、浴室の換気扇から排出するシステムです。


この吸気口の中には、外からの空気に交じっている花粉や粉塵などの汚れを防ぐためのフィルターが入っています。このフィルターは月に1度は交換しておきたいものですが、何年も見ていない、存在自体を知らない、中にはフィルターを入れ忘れているケースも。これではせっかく換気しているのに、汚れた空気を取り込んでいることになります。


大掃除の際には家中の吸気口をチェックして、フィルターが汚れていたら交換をしましょう。上の写真の吸気口にセットされているフィルターは5枚で1000円、ネット通販でも購入ができます。


もちろん、空気の出口の点検も大切です。キッチンや浴室、トイレの換気扇の掃除が終わったら、異音がしないか、吸い込み力が落ちていないか動作確認をしましょう。異常があったら故障の可能性がありますので、専門業者に早めに依頼をしておきましょう。


大掃除の際には、空気の入口と出口が正しく機能しているかをしっかり点検。家の中の空気をいつもキレイに維持できるようにしておけば、毎日を気持ちよく健康的に過ごせます。

4.排水口の臭いと流れは大丈夫?

大掃除でチェックしておきたい点検ポイント4つめは、キッチンや洗面、浴室など、水まわりの排水です。排水口に顔を近付けて臭いがしないか、排水の流れが悪くなっていないかをよくチェックしましょう。


ていねいに掃除をして市販の排水管洗浄剤を使っても臭いがする、60度ほどのお湯を貯めて一気に流しても流れが改善しない場合は、排水管に汚れが溜まっている可能性があります。


完全に詰まってしまうと、逆流してしまったり、その間水場が使えなくなってしまったり。開通には手間と費用が掛かりますので、早めに専門業者に排水管清掃の依頼をしておくと安心です。


日頃から排水詰まりを起こさないよう、注意しておくことも必要です。排水詰まりの原因はさまざまですが、キッチンでは油や食品カス、トイレではお掃除用シートや衛生用品、紙おむつなどを流したことが原因で詰まるケースが見受けられます。


特に最近増えているのがお掃除用シートなど、流せると表記された製品や、海外製のトイレットペーパーによるトイレの詰まり。日本下水道協会では、トイレに流せるのはし尿およびJIS規格に準じたトイレットペーパーのみとしていますので、それ以外のモノは流さないようにしましょう。


キッチンではお皿の油はふき取ってから洗うなどの暮らしの工夫で、排水管の詰まりを防ぎやすくなります。

5.お湯はスムーズに出る?

大掃除でチェックしておきたい点検ポイント5つめは、給湯がスムーズにできているかどうかです。


給湯機は、寒い冬に故障をするケースが多く見られます。特に年末は、お湯を使う頻度が上がるため、給湯器に負担が掛かりやすくなります。


年末年始に給湯器が故障をしてしまうと大変です。実は筆者の家でも年末に給湯器が故障をして困ったことがありました。マンションの場合は、漏水でおおごとになってしまうこともあります。


お湯を出すと異音がする、温度のばらつきがある、給湯器周りに水漏れがあるといったようなことが起きていたら、給湯器が故障している可能性があります。


大掃除ではお湯を使うことが多いため、給湯器の調子にはよく気を配り、異常があったら早めに専門業者に点検の依頼をしましょう。現在、世界的な情勢により機種によっては入荷が遅いものもあります。10年を過ぎている場合は早めに交換の手配をしておくことをお勧めします。

6.外壁は健康な状態にある?

大掃除でチェックしておきたい点検ポイント6つめは、家の寿命や維持費用に関わること、外壁まわりです。劣化の進み具合を点検して早めに手を打っておけば、先々の無駄な出費を防ぐことができます。


まずは外壁の塗装面に手を触れてみましょう。白い粉が付くようであれば、チョーキングと呼ばれる劣化現象が起きています。これはそろそろ塗り替えの時期が来ているサインです。


サイディングの目地を埋めているシーリング材もチェックしましょう。シーリング材は内部に水を染み込ませないための大事な部位で、10年おき程度に打ち替えが必要です。縮みがないか、ひび割れがないかをしっかり点検しましょう。


注意したいのが、目に見えるほど劣化が進んでしまうと、補修費用がかさむこと。メンテナンスをおざなりにしたせいで、内部の腐食が進行し、数百万円の補修費用が掛かってしまったケースもあります。


木造でも鉄骨造でも大敵は水の侵入です。こまめに点検をして早めにメンテナンスをしておけば、無駄な出費を防ぐことができ、長い目で見れば家をお得に維持することができます。できれば10年に1度は信頼できる専門業者に点検を依頼、家の状態を健全に保つようにしておくと安心です。

7.庭の木製品がスカスカになってない?

シロアリは映っていません

大掃除でチェックしておきたい点検ポイント、最後は庭の木製品の点検です。シロアリの被害がないか、トレリスやラチスフェンス、枕木、ウッドデッキ、DIY用の木材、廃材など、屋外にある木製品を確認しましょう。庭の木製品に被害があると、それをキッカケに家にも被害が及ぶことがあります。


シロアリは木目に沿ってスジ状に食い荒らします。中がスキマだらけ、スカスカになっている、触るとぼろぼろと崩れる、といったような状況になっていたら、シロアリの被害を受けている可能性が大。


シロアリの痕跡を見つけたら、被害を受けた部分は処分し、他の部分は防蟻処置を施しておきましょう。これは木製品を長持ちさせ、家を守るためにも大切なことです。


シロアリは、北海道の一部を除く日本全国の土の中に住んでいます。最近は、外来種のシロアリ被害もあり、温暖化で狂暴なシロアリが北上する傾向もあります。


大掃除の際には、家の周囲にシロアリが寄り付かないよう、庭の木製品を点検、家も5年に1度は防蟻工事を行っておきましょう。


大掃除の際にわが家の点検をしておけば、これからを安心に快適に、そしてお得に暮らすことができるようになります。ポイントを押さえた点検で、わが家を改めて見直してみて下さいね。

PROFILE

Yuu(本名:尾間紫)
Yuu(Oma Yukari)
一級建築士事務所 OfficeYuu代表。一級建築士・インテリアコーディネーターとして、数多くの住宅リフォームの設計、工事を手掛けてきた経験から、本当に価値あるリフォーム情報をお届けします。

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