本格的な夏の前に、窓に貼るだけの断熱対策!冬の結露防止にも

夏暑くて冬寒い。そんな部屋の断熱対策でまず考えるべきは、ずばり「窓」。今回は5分でできる断熱対策、断熱シートの貼り方やコツをご紹介します。外気と接する面が大きい窓にしっかり断熱対策をするのが効果的です。

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窓の断熱対策で夏の室内を快適に

「断熱対策」と聞くと、冬、屋外の冷気をシャットアウトするための寒さ対策というイメージが強いかもしれませんが、夏の暑さ対策にも有効です。

外からの熱気を遮りつつ、エアコンで冷えた空気が外に逃げるのを防ぐため、断熱がしっかりできていると快適さがぐっとアップします。また、冷房効率が上がると光熱費の節約も期待できます。

一般的に窓の断熱といえば、窓全体を断熱性能の高い樹脂サッシ・複層ガラスに交換する方法や、内窓(うちまど)を取り付ける方法などがありますが、いずれも大なり小なりの工事が必要。そこで今回、自分で簡単にできる断熱シートの貼り方やコツをご紹介します。

断熱シートを窓に貼ってみた

さっそく実践。市販の断熱シートを用意して、バルコニーに面した掃き出し窓に貼ってみます。

用意するものはこちら。

  • ・断熱シート
  • ・ハサミ
  • ・霧吹き

今回は水貼りタイプの断熱シートを用意しました。

① 窓を拭き掃除してから霧吹きで水をかける

まずは雑巾などで窓のホコリや汚れを拭き取り!

きれいになったら、霧吹きで窓全体に水をかけます。水分が足りないと密着させることができないので、「ちょっと濡らしすぎかな?」くらい吹きかけて大丈夫。

窓の下やカーテンなどが濡れる可能性があるので、新聞紙などを敷く、カーテンは束ねるなどの対策をしておきましょう。

② 断熱シートを窓の大きさにカットする

窓の大きさに合わせて断熱シートをカットします。

③ 断熱シートをピッタリ貼る

窓の角に合わせて断熱シートをペタっと仮貼りしたら、窓の中心から上下左右に向かって空気を抜くように貼っていきます。しっかり密着していないと、隙間の部分に結露やカビができやすくなるので注意しましょう。

窓の下部分だけ断熱シートを貼っています。曇りガラスのような見た目になるので、外からの目隠しにもなりますよ。

ただ、熱気や視線をカットすると同時に、光も遮ってしまうのが注意点。光の遮断を極力抑えた商品もありますので、貼る部屋の用途によって検討するといいですね。

ちなみに、我が家ではリビングの掃き出し窓の上半分は写真のようにそのままですが、寝室は全面に断熱シートを貼っています。寝室は外から見られたくないですし、少しくらい採光が減っても問題なく、それよりも快適温度が維持できるほうが重要と考えているためです。

結露防止効果も期待

我が家では断熱シート貼ってから、冬の寝室の結露が減りました。

結露は窓の外側と内側の温度差が大きいと発生するもの。断熱シートを貼ると窓の表面にワンクッションできるため、その温度差が緩和されることで結露防止につながります。

窓に合わせた断熱シートを選ぼう

複層ガラスの窓や網入りガラス窓には、断熱シートを貼ることができないと言われています。断熱シートを貼ることでガラス内の温度が上昇しやすく、熱割れの危険性が高まるためです。

ただ最近はこれらの窓にも貼ることができる断熱シートも発売されているため、窓に合わせた断熱シートを探しましょう。

窓の外側に貼るときれいにはがれないことも

我が家では寝室の窓はより断熱性を高めたくて、室内側と屋外側の両面に断熱シートを貼っています。

あるとき、屋外側の断熱シートを貼り直そうと思ってはがしたところ……写真のように一部が窓に貼りついてしまい、きれいにはがすことができませんでした。

室内側にも同じ商品を同じタイミングで貼っていたのですが、このようになってしまったのは屋外側だけ。

屋外側は雨風に打たれてダメージを受けやすく、きれいにはがれにくい可能性が。のちのち、きれいにはがしたい場合は室内のみに貼った方がよさそうです。

カーテンを活用して断熱効果をアップ

断熱効果をさらにアップさせたい場合は、カーテンを閉めることも効果的です。

厚手の遮光カーテンを中心に、光や目線だけでなく熱を遮断する効果(遮熱効果)付きのものがあります。もちろん、日中のリビングで遮光カーテンを閉めると真っ暗になってしまうので、日中の寝室や、お出かけ時のリビングのカーテンを閉めるようにすると、遮熱効果により気温の上昇を防ぐことができ、冷暖房効率アップにつながります。

遮熱用のカーテンは床ギリギリまでの長さにすると◎。隙間があると冷気が逃げ、熱気が入ってきてしまうためです。

また最近は、レースの遮熱カーテンもあり、お部屋や用途に合わせて選ぶ楽しさも。

リフォームで本格的な断熱対策も

工事が不要で手軽に設置できる断熱シート。何もしない状態に比べれば断熱効果は高まるものの、窓サッシの性能やお住まいの環境によっては効果をあまり実感できない可能性もあります。

本格的に断熱したい方はやはり、内窓(インナーサッシ)を取り付けて二重窓にしたり、より断熱性能の高い窓やサッシに交換する工事を検討してみるのもいいですね。さらに断熱性能を高めるには、壁・天井・床の断熱材を入れ替える工事や、屋根・外壁の張替えリフォームという方法もあります。大掛かりながら、長く暮らす家なら選択肢に入れることも検討してみては。

フローリングの貼り替えやキッチンの交換などと比べると地味な印象の「断熱」ではありますが、日々を過ごすリビングや寝室の快適性をぐっと高めてくれる要素です。

まずは手軽に断熱シートを貼るところから、始めてみてはどうでしょう。