自分だけの秘密基地づくり!簡単ヌックや押入れ書斎、本棚の隠し扉も
在宅時間の増加で聞こえてきたのが、家の中に自分だけの居場所が欲しい!という声。そこで今の間取りにひと工夫!観葉植物や照明で作るヌックや、押入れ書斎、本棚の隠し扉で作る秘密基地のような部屋まで、仕事や趣味に使える快適なプライベートスペースを作る模様替えやリフォームのアイデアをご紹介します。
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プラスαの間取りが人気に
家族で一緒に過ごすひと時は楽しいもの。でも長時間一緒に居ると時には疲れてしまうこともあります。在宅時間の増加に伴って、「家で仕事や趣味に集中したくても気が散ってしまう」、「たまにはひとりでのんびりとリラックスして過ごしたい」、そんな声を聞くようになりました。
在宅時間が長い暮らしでストレスなく過ごすためには、家の中にひとり静かに落ち着けるプライベートスペースが必要です。
このような暮らし方の変化を受け、最近の分譲住宅や新築マンションでは仕事や趣味などに使える「プラスαのスペース」を確保した間取りが目立つように。
そこで今回ご紹介するのは、壁で囲わなくても快適なプライベートスペースは作れる!模様替えやちょっとしたリフォームの工夫で、自分だけの居場所を作るアイデアをご紹介します。
植物や照明でゾーニングしてヌックに
まずは手軽な模様替えのアイデアからご紹介しましょう。
ダイニングやリビングでほっとひと息つきたいと思っても、みんなと一緒では何となく落ち着かないこともあります。そんな時は部屋の一角をゾーニングしてヌックを作れば、自分だけの落ち着いた時間が過ごせるようになります。
ヌックとは腰かける椅子やベンチなどが置かれた小さなくつろぎのスペースのこと。ゾーニングとは目的に合わせて空間を分けることをいいます。
リビングの一角やキッチンの近くに小さなスペースが空いていたら、観葉植物やフロアランプでさりげなく空間をゾーニング。植物の葉がさりげなく視線を遮り、照明が作り出す光だまりが空間を切り分け、部屋を狭く感じさせることなく独立感のあるスペースを生み出すことができます。
そこに座り心地のいい椅子と小さなテーブルを置けば快適なヌックの完成です。フロアランプを置くスペースが無い場合は、リフォームでペンダント照明をひとつ追加する手も。仕事や趣味はもちろん、家事の合間の気分転換にも使える落ち着いたプライベートスペースになります。
押入れやクローゼットを書斎にする
押し入れやクローゼットを見直して、書斎を作るアイデアもあります。収納内部には意外とデッドスペースが隠されているもの。いつの間にかたまった不用品が場所をとっていることもあります。
そこで収納効率を上げつつ、不用品を処分して空きスペースを作りましょう。そこにデスクをはめ込めば、自分だけの書斎の完成です。3方を壁で囲まれた空間は、視線がしっかりと遮られるので個室のような落ち着きがあり、集中力も高まります。
押入れの奥行きは約90㎝、クローゼットは約60㎝です。ノートパソコンを使うだけならデスクの奥行きは40㎝ほどあれば足りますので、空いた部分は改めて収納として活用しましょう。
内部にデスクや棚をはめ込むだけなら工事も簡単、DIYでチャレンジする手もあります。押入れの中棚をそのままデスクに使うのもいいですね、ただしその際は、一般的なデスクよりも高さがあるので、合わせる椅子に注意をしましょう。
収納を活用した書斎スペースは、使わない時は扉を閉めておくこともできるので、雑然としがちなデスク周りを隠して、いつもスッキリとさせておくことができます。
注目の透明間仕切りでゆるやかに仕切る
ニューノーマルな暮らしで一躍注目を浴びたのが、室内をゆるやかに仕切るガラスやアクリルパネルをはめ込んだ間仕切りパネルや戸です。
独立した空間を作りたいけれど部屋を狭く感じさせたくない、落ち着いたスペースは欲しいけれど明るさは確保したい、そんな要望が増えたことで、現在は各社から透明・半透明の間仕切り用製品が発売されています。
開け閉めがしたい場合は、開閉壁と呼ばれる引き戸タイプもあります。このような製品を部屋の一角に取り付けリフォームすれば、光や視線を通すので明るさや解放感はそのままに、仕事や趣味のための新たな空間を生み出すことができます。
階段下や庭などの未活用空間を見直す
家の中にもう場所は無い!と思っても、探せば意外と空きスペースが残されているものです。例えば、階段下や屋根裏、庭などの「未活用空間」を改めて見直して、素敵な居場所を作りましょう。
屋根勾配が急な家の場合は、屋根裏に大きな空間が隠されていることがあります。ただし床の補強や階段、断熱や空調などに工夫が必要になりますので、リフォーム会社としっかり打合せをしながら進めましょう。
庭にガーデンルームを設置するアイデアもあります。いつもとは異なる非日常的な空間で趣味を楽しんだり、仕事に集中したり。まるでセカンドハウスで過ごしているような、充実した時間が過ごせることでしょう。
本棚の隠し扉で秘密基地を作る
プライベートスペースは自分だけのためのもの。インテリアにも思い切りこだわりましょう。お気に入りのスペースに身を置けば満足度は大幅アップ、毎日を楽しく過ごせます。
こちらはスパイ映画などでお馴染みの本棚の隠し扉です。一見すると本棚ですが本当は書斎への入り口になっていて、まるで秘密基地のような雰囲気になります。開け閉めするたびにわくわくするような気分になり、友人たちに自慢するのを楽しみにしている人もいるそうです。
プライベートスペースは、毎日の暮らしをより豊かにしてくれる自分のための居場所です。本当に好きなものに囲まれたり、遊びごころ満載のインテリアを楽しんだり。自分自身が心からリラックスできる空間を目指してみてくださいね。
空調、照明、コンセントに要注意
プライベートスペースを新たに作る際に注意をしたいのが、室内環境を整えることです。
特に気を付けたいのが空調で、これまで使われていなかったスペースを使う場合は環境が整っていないことも多いため、夏に暑く冬に寒いといったことが起きがちです。
快適な居場所にするためには空調が必須です。エアコンの風が届く工夫や日よけの取り付けなどで快適な環境を保てるようにしておきましょう。コンセントや照明の設置、Wi-Fi環境も忘れずに確認しておきましょう。
家の中に自分のためのプライベートスペースがあれば、毎日をストレスなく快適に暮らせます。模様替えからリフォームまで、さまざまな工夫で心からリラックスできる居場所づくりをしてみてくださいね。