造作家具やシステム家具なら思い通り!トランスフォーム家具も登場

造作家具やシステム家具ならサイズやデザイン、機能も自由自在。欲しい所にピタッとはまる使いやすく美しい家具になります。
取り付けリフォームは意外と簡単。最近ではシーンに合わせて変身するトランスフォーム家具も人気です。今回は、造作家具とシステム家具の部屋別施工事例と、押さえておくべき注意点をご紹介しましょう。
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造作家具で理想通りの家具にするには

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家具は大きく分けて、造作家具、システム家具、置き家具の3種類。この中で一番自由度が高いのが造作家具です。
造作家具とは素材やデザイン、サイズも自由自在なフルオーダーメイドの家具のこと。作り付け家具とも呼ばれ、収納はもちろんキッチンや洗面台なども作れます。
家具選びでは、デザインは素敵だけれど引き出しが足りない、天井や壁とのスキマが気になる、他の家具とイメージが合わないといったことが起きがちです。
造作家具なら「家の形」と「人の暮らし」に合わせて、デザインも機能も思い通りにできるので、理想通りの家具になります。
特に威力を発揮するのが、人によって家事のやり方が異なるキッチンや、高いデザイン性が求められるリビング、狭くても様々な機能が求められる子供部屋や書斎。
梁下や変形の部屋にスキマなく家具をはめ込みたい、手持ちの家具とデザインを合わせたい、お気に入りのタイルや大理石を貼りたいといった時も、造作家具ならそのこだわりを形にすることができます。

このように造作家具にはメリットが多いのですが、デメリットもあります。
理想の家具にするためには細かい打合せが必要になり、スタートから完成まで3~4カ月ほどの時間が掛かることも。またオーダーメイドでひとつひとつ製作するので、費用は高めになります。
もちろん、素材選びやデザインの工夫で予算に近付けていくことは可能。取り付け工事自体は1~2日で終わることがほとんどなので、リフォームでの後付けもラクにできます。
造作家具を上手に計画するには、デザインはもちろん、費用や工期のことも含め、時間を掛けてしっかりと打ち合わせをすることが重要になります。
計算しつくされた造作キッチンの事例

こちらは造作家具を使ってこだわりのキッチンリフォームをした施工事例です。
キッチン本体をはじめ、海外製の鋳物ホーローのシンクを埋め込んだカウンター収納や、正面の吊戸棚下のキャビネット、窓上の飾り棚なども造作家具です。木肌の美しいチェリーの無垢材や突板をふんだんに使い、自然の温もりを感じさせるキッチン空間になっています。
正面左に見えるアーチ型の吊戸棚は、30年前から愛用しているオーク製のもの。長く気に入って使っていた吊戸棚で、下のキャビネットはそれに合わせてオーク材で新たに作りました。現在は色が若干異なりますが、時間の経過と共に色づき馴染んでいきます。
引き出しの位置や深さ大きさも吟味を重ねています。料理にこだわる人の中には、包丁専用の引き出しや、大切な食器やカトラリーをライトアップして飾る専用棚をオーダーすることも。
キッチンは収納する物が多く、家事のやり方もそれぞれ。だからこそ、細やかに計画ができる造作家具が威力を発揮します。

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こちらはキッチンとダイニングまわりを一体で製作した造作家具の事例です。素材はウォールナット突板のオイル塗装仕上げで、深みを感じさせる高級感があります。
キッチン家電類やゴミ箱は、表に出ないようにキャビネット部分にすべて収納できるように計画。コンセントやスイッチも目立たず、でも使いやすい位置に組み込んであるので、卓上料理がしやすく、照明のオンオフも椅子に座ったままできます。
こちらのお住まいでは、おばあさんの家を解体する際にもらい受けたアンティークなガラスを再利用したデザイン家具も製作。食空間をより便利に素敵にしてくれたり、思い出の品を組み込んだり。こういったことができるのも造作家具ならではの楽しみです。
セミオーダーのシステム家具も

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システム家具とは、既製品のパーツやパネルを組み合わせて設置するセミオーダーの家具です。
様々な建材メーカーや収納専門会社から発売されていて、選べるパーツやパネル、組み合わせ方、カスタマイズの自由度は商品によって異なります。
基本的には、既に用意されたパーツから選ぶので、プランニングが楽にできるのがメリット。工期も造作家具に比べて短くなります。
デメリットは、限られたパーツの中から選ぶ必要があり、また組み合わせに制限があるので、思ったようなデザインにならないケースがあることです。
システム家具を上手に選ぶポイントは、希望のパーツや色柄が揃っているか、サイズオーダーにどこまで対応できるかを見極めること。また壁や天井とのスキマをふさぐ板材の準備があれば、より美しくすっきりと見せることができます。
加えて、移動や買い足し、組み替えができるシステムなら、生活スタイルの変化や引っ越しにも対応しやすくなります。
システム家具で理想の家具を目指す場合は、まずは自分が欲しい機能やデザインが揃っている商品かをよく確認して選ぶことが重要になります。
裏側にも収納!リビング壁面家具

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こちらはシステム家具を使ったリフォームで、リビングに大型の壁面収納を設置した施工事例です。実はこの家具は裏側にも収納がひそんでいます。
リビングは散らかりやすいにもかかわらず、収納が少ない部屋。そんな時は、壁と一体化させる壁面収納を取り付ければ、収納力は大幅にアップ。見た目も美しく、掃除もしやすくなります。

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こちらのリビング壁面収納は、柱や梁の凸凹に合わせて、裏側にストレージスペースを取っています。これだけ収納があればリビングはいつもスッキリ。生活感の無い美しい空間を維持できます。
リビングの壁面収納を上手に計画するポイントは、圧迫感がなく美しいデザインの扉を選ぶこと。こちらの事例でも、壁と同じ白系のカラーを選び、縁にさりげないモール装飾を施すことで、リビング全体が明るく軽やかな雰囲気になっています。
狭くても快適!高機能な子供部屋家具

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子供部屋にシステム家具を使って、収納、デスク、ロフトベッドなどを組み込んだ高機能家具を設置した施工事例です。こちらはドイツ製のパネルを使って、フリープラン、オーダーメイドで作ることができる製品です。
こちらの事例は仲良しの姉妹2人で仲良く使う部屋。ロフトベッド下のデスク脇の収納にはランドセル置き場も作りました。これなら子供たち自身で整理整頓がしやすくなり、お片付けの習慣も付きやすくなります。
造作家具やシステム家具は、こういった空間の立体活用も得意分野。狭い子供部屋も快適で便利な空間にしてくれます。

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こちらは、階段下や窓下の壁面を利用してシステム家具を設置。機能的で可愛い子供部屋を作った施工事例です。
変形な部屋の場合、既製品の家具を置こうとすると入らなかったり、デッドスペースが生まれたり。造作家具やシステム家具なら、あらゆる空間を有効活用できるので、狭くても機能的で快適な子供部屋にできます。
在宅ワークのための書斎家具

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ボックスタイプのシステム家具で作ったワークスペースの施工事例です。
在宅ワークが増えたことで聞こえてきたのが、自宅に落ち着いた仕事場が欲しいという声。そんな時も造作家具やシステム家具を使えば、壁を作るなどの大掛かりなリフォームをしないでも、快適なワークスペースが作れます。
落ち着いたスペースを作るポイントは、視線コントロールとゾーニングです。家具を使って椅子に座った時の目線の高さまで間仕切れば、部屋を狭く感じさせることなく、集中しやすいスペースを生み出せます。その際は背を高くすればより独立感が高まり、低くすれば解放感が出ます。
組み換えができるシステム家具なら、後から高さを変えたり、位置を移動させたり。働き方の変化に合わせてワークスペースのアレンジをしていくことも可能です。

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収納力抜群!美しいクローゼット家具

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こちらはクローゼットの内部にシステム家具を組み込んだ施工事例です。
ウォークインクローゼットや納戸、シューズクロークなどの大型収納での悩みといえば、容量は大きいけれど中がごちゃごちゃになってしまうというもの。
そんな時にも造作家具やシステム家具が大活躍。
押入れやクローゼットに枕棚や中棚、パイプを取り付けるのは、一般的には大工さんが木工事で行います。
内部に細かい造作をしたい場合、例えば引き出しやスライド棚、アミかごなどを組み込んだり、ドレッシングルームのような作りにしたい場合は家具工事になります。
クローゼット用パーツには、一般的なハンガーパイプの他に、パンツ専用のパイプやワイシャツ用棚、アミかご、小物用引き出し、バッグ用の棚などもあります。
上手に組み合わせて設置すればどこに何があるかがすぐわかるようになり、洋服選びがラクにできる機能的で美しいドレッシングルームになります。

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壁がベッドに!トランスフォーム家具

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最近話題になっているのが、家具の形や用途を変えることができるトランスフォーム家具です。
こちらは造作家具で製作された壁面収納ベッド。普段は壁に格納されていて収納のように見えますが、引き倒せばベッドとして使えます。
こちらのお住まいでは、リビングで夜遅くまで在宅ワークをした後、家族を起こすことなくここで就寝ができるようにと設置したもの。
このような変身家具は以前からありましたが、在宅ワークの増加など家で過ごす時間が多様化したことで、スペースを有効活用しながら多目的に使える家具が改めて注目されるようになっています。
他にも造作家具なら、大きな引き戸を外すと大型テーブルに変身してゲストを迎えることができたり、ベッドが机に変身したり。様々なアイデアであらゆるシーンで活躍できる家具を作ることができます。
造作家具やシステム家具を使ってリフォームをすれば、完成度の高い空間を作り出すことができます。上手に計画を立てて、更に便利で美しいわが家を目指してみてくださいね。