浴室のぬめり&カビ対策は、24時間換気の「付けっぱなし」が肝!

床のぬめりや壁のカビが気になる浴室。発生したものを掃除するのは面倒なので、予防が大切です。24時間換気システムの「付けっぱなし」に加え、ほんのひと手間をかけてぬめり&カビの原因となる湿気を取り除き、清潔で気持ちのいい浴室を保ちましょう。

浴室のぬめり&カビの原因は「温度・水分・栄養」

「ピンク汚れ」とも呼ばれるぬめりは酵母菌で、カビは真菌。異なる菌ではありますが、増殖するための条件は同じで、適度な「温度・水分・栄養」です。

20~30度程度の温かい温度と70%以上の湿度(水分)、そしてシャンプーや石鹸カスなどの栄養。これらが満たされる環境下で菌の増殖スピードは増します。そのため、すべてが揃う浴室は菌増殖の最適環境。浴室でぬめりやカビを発生させない、または増殖スピードをゆるめるために日々気を付けたい暮らしの工夫をみていきましょう。

24時間換気システムを活用

まずは24時間換気システムを活用しましょう。特に、入浴後の高温多湿な環境は、ぬめりやカビにつながる大きな要因です。

「入浴後だけ付ける」という方もいますが、実はそれは大間違い。電源を切ったとたん、浴室に残った湿気は内部にとどまってしまうので、24時間換気システムは24時間付けっぱなしが原則です。電源は落とさず、絶えず浴室内の空気を外に送りましょう。

ここでひとつポイント。入浴後、換気をしようと思うあまり、扉を開けっ放しにはしていませんか? 換気中は密封が原則。扉や窓を閉めることで、はじめて換気機能が発揮されます。

また、扉を開けっ放しにすることで、脱衣所まで高温多湿にしてしまい、カビなどの発生場所を拡大させてしまいます。浴室の扉はいつも閉め、24時間換気システムはいつも付けっぱなしにしておきましょう。

ただ、24時間付けっぱなしにすると電気代が気になるもの。1ヵ月の電気代をシミュレーションしてみましょう。

一般的に換気扇の消費電力は1時間で約20W。24時間稼働させると、1ヵ月あたり約15kWh。1kWhの電気代を27円とすると、1ヵ月の電気代は405円です。契約内容や1か月の電気使用量などによって変動はありますが、数百円でお風呂掃除が楽になるなら許容範囲とも考えられます。

仕上げのひと手間で一気に原因排除を!

よりスピーディーに高温多湿の状態を抜け出し、ぬめり&カビの予防効果を高めたいなら、入浴後のわずか数分、ひと手間をかけてみるのもおすすめです。

・熱いシャワーで浴室を洗い流す(約30秒)

壁や床に石鹸カスやシャンプー液が残っていると、栄養分になってしまいます。入浴後に熱いシャワーでしっかり洗い流しましょう。

・ワイパーで床の水切りをする(約30秒)

水切りワイパーで床や壁、浴槽に残った水分を一気に除いてしまいましょう。柄の長いタイプを選べば、天井や壁の高いところもしっかり水切りができて、思っているより楽。ほんの30秒ほどで済むので、毎日のルーチンに取り入れてみては。

ホームセンターやドラッグストアで1,000円台から揃っていますし、シンプルなものなら100円ショップでも売っています。

・乾拭きをする(約1分)

さらに徹底的に取り組みたい方は、仕上げに乾拭きをするとベストです。その日に使用したバスタオルやフェイスタオルでさっと浴室を拭いて、洗濯機に入れる、という流れもおすすめ。使いまわしが気になる方は、浴室専用の乾拭きタオルを用意するといいですね。

浴室のぬめりやカビは放っておくとあっという間に繁殖して、範囲が拡大します。見つけたそのときにしっかり掃除をするのはもちろん、予防対策をしっかりとって、ぬめりやカビが繁殖しにくい環境を保ちましょう。

PROFILE

シマムラ アサミ
Shimamura Asami
暮らし&リノベーション専門のフリーライター。DIY可能物件に住みながら、男子ふたり育児中。子育てを楽しくスムーズに、家事を時短してラクに、そして大好きな家をもっと心地いい場所にする暮らし方を発信します。

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