電気代節約の要はベランダ? 今日からできる暑さ対策3選

全国的な電気代の値上げにより、夏の電気代を心配するご家庭は増加中。そんな2023年夏は、ベランダに暑さ対策のひと工夫を。室内の体感温度をぐっと下げ、電気代に大きく影響するエアコンをフル稼働させずに済めば、夏の電気代を抑えられます。

電気代値上げが続く2023年夏

2020年の政府統計による家計調査を見てみると、全国における電気代は2人世帯で9,515円、4人世帯で11,788円が平均値。


天然ガスや石炭の価格高騰や国内の電気供給量不足などによる電気代の上昇、それに加えて2023年夏は例年以上の暑さになるという予報もあり、毎月の電気代にヒヤヒヤしているご家庭も多いことでしょう。


夏の電気代に大きく影響するのは、やはりエアコン。少しでもエアコンの電力使用量を下げて電気代を抑えられるよう、ベランダに暑さ対策を施すのがおすすめです。


なぜなら、太陽光がベランダや窓越しに室内へと差し込むことで、より室内温度が上がってしまうから。


太陽光の差し込みを遮断すれば、より効果的にエアコンが使用でき、電気代節約につながります。

室内だけじゃない!ベランダの暑さ対策3選

それでは、ベランダでできる暑さ対策=電気代節約ワザをご紹介しましょう。

サンシェードやすだれで日よけをつくる

布製の日よけであるサンシェードやすだれをベランダに設置して、物理的に太陽光をシャットアウトします。サンシェードよりも遮光性能が高く、雨よけとしても使えるオーニングもおすすめ。


窓のサッシやベランダの天井や壁に固定器具を取り付けたり、紐で固定したりして設置ができ、戸建てでもマンションでも手軽に利用できます。


また、日よけとしてだけでなく目隠し効果もありますので、外からの視線を気にせずベランダでの夕涼みを楽しめます。


マンションの高層階では風によってシェードが飛ばされる危険を考慮して、シェード等の取り付けを禁止している場合もありますので、設置前に管理組合等に確認をしてみましょう。

ウッドパネルや人口芝を敷いて照り返しを防止

次に着手したいのはベランダの床。コンクリート敷きのベランダは、太陽光によって床面が熱を持ってしまい、夕方以降もなかなか冷めずに暑さが長引いてしまうことも。


また、明るい色のコンクリートだと、室内への照り返しも厳しくなりがちです。


そこで取り入れたいのは、ウッドパネルや人工芝。


床自体が熱さをため込むのを防ぐことができますし、コンクリートに比べて照り返しも抑えられます。


ベランダの床用マットはさまざまな種類があり、なかには保水機能付きのタイルマットも。タイルが水分をため込み、少しずつ蒸発することで空気中の温度を下げる効果があります。


注意点としては、非難はしごが利用できる状態を保持すること。床面全部に敷いてしまうと、非難はしごが使えなくなってしまうので気を付けましょう。

打ち水をする

ベランダの床が熱さをため込むと、ベランダ全体の温度が上がり、その暑さが窓越しに伝わって室内もより暑くなる可能性が。


そこで、熱くなったベランダの床を冷やすために、打ち水をおすすめします。


水をかけると熱で水分が蒸発し、コンクリートの熱が奪われ、体感温度が下がります。


ただし、打ち水は日中の暑い時間に行っても、すぐに水分が蒸発してしまい効果が弱まってしまうため、朝や夕方に行うのが効果的。さらに、ひなたよりも日陰に打ち水をすることで、より涼しさが持続します。

ベランダの暑さ対策で夏の電気代を抑えよう

屋外の熱気は、窓越しに室内へと伝わります。


断熱性能の高い窓や二重サッシの導入はより効果的ですが、特にマンションでは共用部である窓/サッシまわりの交換等は制限があります。


ですので、まずはシェード等による日よけやベランダ用マットを設置してみましょう。ひとつの対策だけでなく、複数を組み合わせることでより暑さ対策=電気代節約の効果が期待できます。

PROFILE

シマムラ アサミ
Shimamura Asami
暮らし&リノベーション専門のフリーライター。DIY可能物件に住みながら、男子ふたり育児中。子育てを楽しくスムーズに、家事を時短してラクに、そして大好きな家をもっと心地いい場所にする暮らし方を発信します。

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