材料はたった2つ! ラフでおしゃれなオープン棚を簡単DIY

「お気に入りの雑貨や花器、ルームフレグランスを気軽に置けるスペースがあればいいのに」と思ったこと、ありませんか? 便利なのはオープン棚。実はDIYで簡単に作れちゃいますし、メインの材料はたったの2つ。早速チャレンジしてみましょう!

まずは取り付けたい壁をチェック

落下しないよう壁にしっかり固定するためには、壁の種類の見極めが必須。壁に応じた下準備をしましょう。

石膏ボード壁の場合

住宅で多くみられるのは石膏ボードの壁で、そこにクロスを貼って仕上げてあります。画びょうや釘などを刺して抜いてみると白い粉が付いてくる壁は、石膏ボードでできています。

石膏ボード内には空洞があるため、ネジをしっかり支えることができず、時間が経過したり棚に重いものを乗せたりしたときに落下する危険があります。

そのため、次のどちらかが必要となります。

(A)補強アイテム「アンカー」を使う

(B)下地チェッカーなどで壁の下地部分を探す

Bの場合、下地となっている木の柱が取り付けたい場所にあれば、アンカーを使わずに固定することもできます。

コンクリート壁の場合

マンションなど鉄筋コンクリート造の住宅であれば、壁がコンクリートのこともあるでしょう。その場合は電動ドリルなどで穴を開けてから、コンクリート用のアンカーを取り付けることになるため、少々難易度が上がります。

また、分譲マンションの場合は「室内の壁へDIYするのは自由だ」と思いがちですが、注意が必要です。「専有部分」の壁へのDIYは自由ですが、「共用部分」の壁には自由に穴を開けることができません。

特に隣の住戸との間の壁は、構造や耐震性能上そのマンションを支えていることも多いので、慎重に。管理規約をよく確認して、不明点は管理会社や管理組合に問い合わせをしてからDIYを進めましょう。

早速オープン棚をDIY!

オープン棚のDIYに必要なメイン材料は「棚受け」と「棚板」の2つだけ。そのほか、ネジとインパクトドライバー、また必要に応じてアンカーの用意が必要ですが、切ったり組み立てたりしなくていいので、とってもお手軽にチャレンジできます。

棚板はホームセンターなどで木材を購入する際に、希望の長さにカットしてもらえますし、ネット通販でも長さをオーダーできる木材が販売されています。また、棚受けは棚板の長さや奥行きに合ったサイズを選びましょう。

今回はどちらもDIY用品が豊富に揃う「toolbox」のオンラインショップで購入しました。味わいのある足場板などを使ってもよいですし、棚板を好みのカラーに塗装しても◎。

今回はOSBボード貼りの壁にオープン棚を設置してみます。OSBボードはもともと下地材として使われている素材で、下地がどこにあるかを気にすることなく、どこにでも棚を固定できます。

1.棚受けを棚板に固定する

まずは棚受けを棚板の両サイドにビスで固定します。左右差が出ないよう、必要に応じて鉛筆で目印を付けながら行っても。

今回は約30cm幅の棚板なので先に固定しましたが、棚板が長くて重い場合などは、先に棚受けだけ壁に設置して、あとから棚板を固定するほうがやりやすいです。棚板が長い場合は家族や友人と協力して、棚板を支える人とビスを打ち込む人、2人以上で作業する方が安心です。

2.水平を確認して、取り付け位置を決定

水平器は1,000円程度で購入できますが、スマホのアプリでも代用ができます。iPhoneは標準アプリ「コンパス」や「計測」、Androidも無料のアプリがいくつか出ています。今回はiPhoneを使って水平をチェックしてみました。

棚を取り付けたい場所に棚板を添わせて水平を確認できたら、取り付け時の目安となるようネジ穴や棚板の両サイドにペンで印を付けます。

3.ビスを打ち込んで、壁に固定

2で印を付けた場所に、ビスで固定していきます。

まずは両サイドそれぞれの一番上のビスを仮留めして、再度iPhoneで水平を確認、調整します。水平が確認できたら仮留めしたビスをしっかり打ち込み、棚を安定させてから、そのほかのビスを順に打ち込んでいきましょう。

また、石膏ボードの壁に取り付ける場合は、先にアンカーを取り付けてから、ビスで固定します。

約20分で完成!

完成したのがこちら! インパクトドライバー初挑戦だったため少し手間取りましたが、約20分で完成。材料さえ揃っていればあっという間に棚をDIYできます。

念のため、物を置く前には手で押すなどをしてみて、しっかり固定されていることを確認しましょう。

お気に入りの雑貨や花器を飾ってもいいし、クリスマスやお正月など、季節の飾り物を置いても◎。

たった2つの材料と、取り付けできる壁があれば、わずか20分でオリジナルのオープン棚を設置できました。

今回は小さめの棚をひとつだけ取り付けましたが、もっと長い棚板で本棚のようにしてもいいし、小さめの棚をランダムにいくつも取り付けて遊び心をもたせても♪ 棚板をお好みのカラーにペイントすれば、よりお部屋のアクセントにできます。

PROFILE

シマムラ アサミ
Shimamura Asami
暮らし&リノベーション専門のフリーライター。DIY可能物件に住みながら、男子ふたり育児中。子育てを楽しくスムーズに、家事を時短してラクに、そして大好きな家をもっと心地いい場所にする暮らし方を発信します。

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