フローリングのカビ取りに漂白剤はNG!アルコール消毒剤で根こそぎ撃退
フローリングのカビ取り掃除は、お風呂や洗面台と同じやり方ではダメ。水まわりのカビ取りでおなじみの塩素系スプレーや一見効き目がありそうな重曹は、フローリングの変色やダメージの原因になってしまうことも。そこで、今回はフローリングを傷めないカビ取り方法とカビの予防方法についてご紹介します。
フローリングにカビ取りスプレーはNG!
「カビ汚れのお掃除」と聞くと、お風呂などの水まわり用のカビ取りスプレーを使ったお掃除を想像しませんか?
でも、フローリングにカビ取りスプレーはNG。
カビ取りスプレーは塩素系漂白剤。除菌はできるものの色素を落とす力もあるため、フローリングの変色の原因になります。
・お酢や重曹は濃度に注意
拭き掃除によく使われる重曹ですが、高濃度の重曹水を使うとフローリングのワックスを剥がしてしまう可能性があります。
重曹水は500mlのぬるま湯に重曹大さじ1を溶かすくらいで十分。雑巾を浸してしっかり絞ってから拭くか、汚れにスプレーしてから固く絞った雑巾で水拭きをし、仕上げに乾拭きをします。
また、殺菌効果やカビ防止効果のあるお酢も、フローリングに使う際は汚れの程度に合わせて2~5倍程度に薄めて使いましょう。
フローリングのカビ掃除方法
それでは、フローリングにできたカビ汚れのお掃除方法をチェックしていきましょう!
準備するもの
- ・アルコール除菌スプレー
- ・いらない布(ウエス)や雑巾数枚
- ・つまようじや使い古しの歯ブラシ
カビはアルコールに弱いため、アルコール除菌スプレーが大活躍! フローリングの奥までカビが浸透していると拭き取り切れませんが、表面にできたばかりのものであれば、拭き掃除だけでカビ退治できますよ。
今回は「ドーバー パストリーゼ77」(以下、パストリーゼ)を使いました。
フローリングの素材によっては、パストリーゼによって変色や変質をしてしまう可能性があります。目立たないところで試してみて、変色などが気になるようであれば、パストリーゼ と水を3:7の割合で混ぜたものをスプレーボトルに入れて使いましょう。
手順
1. 軽く水拭き
フローリングの表面を固く水を絞ったウエスでざっと拭きます。カビの付着したウエスは捨てましょう。
2.アルコール除菌スプレーをかけて拭き取り
カビ汚れが気になる場所にパストリーゼをスプレー。3~5分放置後、固く絞ったウエスで拭き取ります。
3. フローリングのすき間もお掃除
フローリングにすき間ができている場合は、そのすき間にもカビが発生している可能性があります。つまようじなどで隙間の汚れをかき出しましょう。
4.仕上げは乾拭き
最後は乾拭きで仕上げます。
フローリングは水濡れに弱く、水分は新たなカビの原因にもなるため、しっかり水分を拭き取りましょう。
それでもカビ汚れが取れない場合は?
アルコール除菌スプレーで掃除をしても取れないカビ汚れは、表面だけでなく、フローリングのワックスの下まで根を張っている可能性があります。
あまりに汚れの程度がひどかったり、カビ汚れが広範囲に及んだりする場合は、クリーニングのプロにお任せするのが安心です。
どうしても自分でお手入れをしたい場合は、ワックス剥離剤を使ってワックスを落としてから、アルコール除菌スプレーでお掃除をしてみてください。
ただし、あまり無理なことをするとフローリングを傷めてしまいますので、不安なときはプロに相談してみましょう。
カビ予防には除湿&掃除
お風呂や水まわりにカビができやすいことからわかるように、カビは水分が大好き。
秋冬は加湿器を使う機会が増える季節ですが、加湿のしすぎはカビの繁殖を加速させてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
湿度計をチェックしながら換気をしたり、雨で湿度が高い日は除湿機で室内の湿気を取り除いたりしましょう。高すぎでも低すぎでもない「適正湿度(40~60%)」を保つことが、フローリングに限らず、室内全体のカビ予防につながりますよ。
また、食べこぼしやほこり、髪の毛などは栄養分が豊富なので、カビにとってはおいしいエサ。しっかりお掃除をしているつもりでも、フローリングのすき間や壁際に残ってしまっていると、カビの増殖を助けることに……。なので、日々の掃除機がけや雑巾がけなどのお掃除で床面をきれいに保つことも大切です。