出窓にオープン棚を作ろう!壁を傷つけない初心者DIY
「収納棚を置くスペースはないけど、少しでも収納を増やしたい。」そんなときに活用できるのが出窓やちょっとしたデッドスペース。今回は壁を傷つけずに棚を作れるDIYアイテム「ラブリコ」を使って、出窓にオープン棚を作ってみました。
CHAPTER
デッドスペースを素敵なディスプレイコーナーに
リビングやキッチンの収納が足りないとき、雑貨やお花を飾りたいとき、部屋をよく見渡してみると、壁際や窓際、部屋のコーナーなどにデッドスペースはありませんか? ちょっとしたスペースさえあれば、オープン棚を設置して収納やディスプレイとして活用できます。
オープン棚DIYの救世主「ラブリコ」
オープン棚を作るときに活躍するのが、DIYアイテム「ラブリコ」。
ラブリコは突っ張り棒のようなつくりのアジャスターで、2×4材を使って簡単に柱を立てることが可能。奥行きの浅い場所やコンパクトなスペースで、壁に傷をつけることなくオープン棚を作ることができます。
ラブリコの他「ディアウォール」という商品もあり、同じように使えるアイテムです。
では早速、ラブリコと木材を使ってオープン棚をDIYしていきましょう!
オープン棚DIY手順を解説!
設置場所は、筆者宅のキッチン横にある出窓。電気圧力鍋やキッチンまわりのものを置いていますが、その上のスペースがもったいないなと思っていました。
こちらの出窓は開け閉めすることがほとんどないので、棚を設置しても不便はありません。ということで、今回はこちらにオープン棚を設置してみましょう!
はじめに完成した姿をご紹介。
うつわやカップがきれいに収納でき、ひと目で見えるため目当ての食器を取り出しやすく便利です。
まずは出窓まわりのモノを一度撤去して、早速DIYスタート!材料を揃えた後、組み立てから設置まで30分ほどで完成しました。
用意するもの
- ・メジャー
- ・ラブリコ 2×4アジャスター 2個
- ・2×4木材 2本
- ・1×4木材 4本
- ・紙やすり(120番、240番)
- ・水性ステイン
- ・布やウエス
- ・ラブリコ シェルフサポート(棚受け) 8個
- ・ネジ(シェルフサポート付属品)
- ・ドライバー
※写真には「ラブリコ 2×4アジャスター」が4個写っていますが、今回立てる柱は2本のため2個使用します。
1.設置場所のサイズを測る
まずは設置する場所の幅・高さ・奥行を測って、メモをしておきましょう。特に、高さを測り間違えると設置できなくなる可能性が高いため、慎重に。
2.材料を購入する
1で測ったサイズを参考にして、材料を揃えます。柱となる2×4材は、最終的にアジャスターで突っ張る関係から、設置場所の高さからマイナス95mmのものを用意しましょう。
2×4と1×4の木材はホームセンターで入手できます。
のこぎりでカットするとなるとDIYのハードルが一気に上がるため、カットしてくれるお店で木材を購入するのがおすすめです。筆者が購入したお店では、1カット60円ほどで切ってくれました。
また、今回は軽いものしか乗せないため棚板には2×4の半分の厚さである1×4(ワンバイフォー)を使いますが、乗せるものが重たい場合や棚の幅がワイドな場合は、棚板にもより丈夫な2×4を使いましょう。
木材以外の材料もホームセンターや、ネットショップ、100円ショップなどで揃います。
3.木材を塗装する
何も塗らずにそのまま使うこともできますが、今回は水性ステインを使ってきれいな木目を出して仕上げます。もちろん、ペンキを塗ってお好みのカラーに仕上げてもOK。
そのほか、ワックスやニスを塗ったりすることもできますが、どんな塗装をするにせよ、はじめにやすりで表面をきれいにしてあげると仕上がりがより美しくなります。
まずは120番のやすりをざっとかけてささくれや小傷を取り、より目の細かい240番のやすりで仕上げます。
削った木くずは取り除いておきます。ラフな仕上がりでもいい場合や、より手軽に時短してDIYをしたい場合は、トゲや傷など気になる箇所だけやすりがけをするのでもよいでしょう。
次に、布に水性ステインを染み込ませ(しずくが落ちない程度)、ムラができないようまんべんなく塗っていきます。
「塗る」というよりは「擦り込む」イメージ。すぐに塗り広げずにステイン溜まりができると色ムラになりますので、手早く擦り込んでいきましょう。使い捨ての手袋などを利用すると、手が汚れず作業がしやすいです。
今回は「ミディアムオーク」という色味の水性ステインを使いましたが、1度塗りするだけでここまで風合いが増しました。
もっと濃い色味に仕上げたいときは、2度塗り・3度塗りをして調整します。重ね塗りをする場合は、一度しっかり乾かせてから塗り重ねていきます。
水性ステインは臭いがほとんどなく、またさらっとした液体のため、初心者もムラなく塗りやすくておすすめです。
そして、塗り終えた後はしっかり乾燥。ステインによって乾燥に必要な時間が異なりますし、季節によって乾燥時間に差があるため、パッケージを参考にしながら乾燥させましょう。
家で使っていない突っ張り棒があれば、このように立てかけると壁などに汚れが付く心配がありません。
4.木材を組み立てる
柱を立ててから棚板をネジで止めるのはやりにくいので、先に組み立ててから設置しましょう。
まずは柱となっている2×4材にラブリコのアジャスターを取り付けます。
片側にアジャスターを取り付け、もう一方には付属になっているシールタイプの緩衝材を貼りつけていきます。
次に、アジャスターを設置した2×4材のどの位置に棚板(1×4材)を設置するかを決めます。
収納予定のものたちを何段目に置くかを決めてそれらの高さを測り、取り出すとき・収納するときを考えて、2×4材のどこに棚板を設置するかを検討しましょう。
棚を設置したい位置が決まったら、2×4材にえんぴつで目印を付けます。
目印を参考にしながら、2×4材にシェルフサポートをネジ止めしていきます。
棚板である1×4材をシェルフサポートにネジ止めします。
棚板の間隔が狭いと、シェルフサポートが邪魔になってドライバーが使いにくいです。その場合は上段からシェルフサポートと棚を順に組み立てていくとスムーズです。
電動ドライバーやインパクトドライバーがあると、より作業がスムーズに進みます。
これで棚組みの完成です!
5.ラブリコで設置場所に固定する
棚が完成したら、出窓に設置していきます。使っている木材が多いと重量がありますので、大きい棚の場合はふたりで作業すると安心です。
4つあるアジャスターの調節ネジをまわしながら、棚を出窓に突っ張って仮止めしましょう。
しっかり突っ張って安定感を保つために、水平を確認しながら設置します。水平器を使ってもいいですし、なければ今回のようにスマホの水平チェックアプリでもOK。
同じく水平器を使って、柱が接地面に対して垂直に立っているかも確認します。
水平・垂直を確認できたら、しっかり突っ張って固定します。
突っ張る部分には穴が空いているので、ドライバーなどを通してぐっと締めましょう。
6.強度を確認して完成!
設置ができたら、前後左右に少し力をかけてみたり、棚板を上から押してみたりして、棚がしっかり固定されているかを確認しましょう。
力をかけてぐらつくようであれば、アジャスターの突っ張りが足りません。または棚板がしっかり棚受けに固定されていないので、棚受けのネジを再度しっかり締め直してみてください。
強度に問題なさそうであれば、完成です!
今回は背板を付けていないため、日当たりや風通しにも影響ありません。さっそく、うつわやグラスを並べてみました。
どこに何があるか一目瞭然で、出し入れがスムーズに!
今までは引き出しに重ねて収納していたので、下にあるうつわが取り出しにくく、使用頻度がどんどん減ってしまったのですが、これならまんべんなく使えます。
ラブリコを使ったオープン棚のおすすめポイント
DIY初心者さんでも、ネジ止めさえできれば作れてしまうラブリコのオープン棚。実際に棚を作ってみて、いいなと思ったポイントはこちらです。
壁に穴を開ける必要がない
棚を設置するとなると、壁穴ができてしまうのは避けられません。
棚の高さを変えるときなど、何度もネジを止め直していると壁は穴だらけになってしまいますし、棚が不要になって撤去したときに傷が残ってしまいます。
でも、ラブリコはただ壁に突っ張っているだけなので、穴も傷も付きません。
設置も撤去も自由自在
柱となる2×4材を突っ張れる場所があれば、狭くてコンパクトなスペースでも設置が可能です。
キッチンに調味料ラックを作ったり、玄関の壁に天井まである靴入れを作ったり、サイズも設置場所も自由自在。
もちろん、移動や撤去も簡単なので、お子さまの成長や家の使い方に合わせてフレキシブルに活用できます。
タテの空間を有効活用できる
床に収納家具をあれこれ置いてしまうと、お部屋が狭く見えますし、暮らしにくくなってしまいます。
ですが、床から天井までのタテの空間を活用することで、お部屋の開放感はそのままに、収納量を増やすことができ
ます。
組み立てが簡単
木材カットをホームセンターなどで依頼できれば、工具を使った作業はネジ止めだけ。DIY初心者さんでも簡単に組み立てられます。
また、塗装はするほうが味わいが出ますが、そのまま使ったってOK。おうちでの作業を減らしつつデザインにこだわりたい方は、塗装済みの2×4材を購入するのもおすすめです。
ということで、棚をネジで止めて突っ張るだけでオープン棚が完成しました! DIY初心者の方でも少ない工具で簡単にできるので、ぜひプラスの収納が必要なときに活用してみてくださいね。