物がどんどん増えていく…「捨て活」で暮らしの時短と節約を
家の時間が増えたり、新しい趣味ができたり、子どもの成長など、暮らしは日々変化します。年々、物は増え続けて収納からあふれ、はじめは広々と使えていた住まいもどんどん窮屈に。すきま時間に不要なものをさらりと手放す「捨て活」で、軽やかな暮らし&気持ちへスイッチしていきましょう。
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目次
いる/いらないを見直す「捨て活」
家族全員分の洋服や靴、読み終えた書籍や絵本、子どもの製作物に家族写真など、手放すことをしなければ、日々暮らしているだけで家の中の物は増える一方です。
お気に入りの雑貨やコレクションしたレコードなど、愛着のあるものに囲まれた幸福感溢れる暮らしはそのままでももちろんいいでしょう。ただ、賞味期限切れの食材や「いつか着るかも」と残している洋服などにスペースを取られていると、限られた住空間がどんどん窮屈になっていき、暮らしにくくなってしまいます。
ひとつひとつの物と向き合いながら仕分ける「断捨離」にくじけた方でも、コンパクトなスペースを気の向いたときにゆるく整理していく「捨て活」ならハードルは低め。
「次の連休に全部まとめてやるぞ!」と意気込む必要はありません。少し時間があるときに、軽い気持ちでまずは1か所から始めてみましょう。
「捨て活」のメリット
「捨て活」を進めていくと、家の中から物が減ってきれいに整うだけでなく、こんなメリットもあります。
探し物に時間がかからなくなる
家が片付いていないと、日々の「アレ、どこだっけ?」が増え、探し物に時間を取られるのは必然です。
「捨て活」をして余分なものを手放し、同じものを重複して持たない、ストックしすぎない、それぞれの物の住所(置き場所)が定まるようになると、物の場所が把握しやすくなり、子どもでも探し物をひとりで見つけられるようになります。
所持品が明確になり、不要な物を買わないですむ
収納棚やクローゼットに物がぎゅうぎゅうに詰まっていると、何があって何が足りないのかがパッと見てもわかりにくいです。そうすると、同じような洋服を重複して買ってしまう、賞味期限切れの食材が棚の奥に眠ったまま、ということに。
「捨て活」で持っている物の量が把握しやすくなると、不要な買い物が減り、無駄遣いがなくなっていきます。
部屋が片付くと、気分もスッキリする
家の中の余分なものが減れば、片付けやすさはアップ。そして、家族みんなが整理整頓しやすい家になると、派手に散らかることは少なくなり、気分的にもスッキリします。
また、片付けやお掃除の負担やストレスもぐんと減って、家時間が快適になっていきます。
小さな場所からスタート
家族の洋服であふれたクローゼットや、いろいろなものをしまい込んだ物置き部屋など、範囲が広くて物が多い、または自分でいる/いらないの判断がしにくい家族の所有物が多い場所から着手すると、終わりが見えずにくじけやすいです。
そこで、まずは自分で管理しているコンパクトなスペースから始めてみるのがおすすめ。
- ・洗面台
- ・ドレッサー(化粧台)
- ・ワークデスク
- ・冷蔵庫内
- ・パントリー
これらのスペースなら「今日こそやるぞ!」と意気込まずに、1時間程度で整えられます。これらのスペースでも物が多すぎて大変そうな場合は、「ドレッサー全体ではなくて、メイクポーチだけ」のように、さらに場所や物を限定してみましょう。
「捨て活」する場所を決めたら、さっそくスタートです。
1.全部出してみる
まずはその場所に収納しているものを全部出してみます。全部出すことを面倒に思うかもしれませんが、何がどれだけあるか知るために、この作業は欠かせません。
また、その場所で使うものが別の場所にも点在しているようであれば、この段階で集めておきます。例えば、口紅の場合、ドレッサーにあるものだけでなく、洗面台やバッグの中にあるものも集めます。
2.分類しながら不要なものを仕分ける
全部出したものを、ざっくりと分類します。例えば、メイクブラシ、ファンデーション、アイシャドウ、口紅、のように。
分類してみると、同じような物がいくつもあることや、もう長いこと使っていない物が意外と多いことに気付くでしょう。分類した中から、余分なものをピックアップしていきます。
3.迷ったら期限付きで保留する
いる/いらないを迷う物があったとき、いつまでも悩んでいると時間がどんどん過ぎてしまいます。
そのため、迷ったらひとまず保留にしてもOK。ただし、「1か月後までに一度も使わなかったら捨てる」、「次のシーズンに一度も着なかったら捨てる」など、期限を設けておきましょう。
また、保留にするものが多すぎると「捨て活」の意味がありません。そんな時は、以下をチェックして、いる/いらないを考えてみましょう。
- ・使う予定は明確にあるか
- ・汚れや傷みはないか
- ・期限や流行が過ぎていないか
- ・多すぎて収納から溢れていないか
- ・自分の今の好みに合っているか
4.不要なものを買い足さない
分類して、いる/いらないの仕分けができれば、一時的にはきっとスッキリと整うでしょう。
ただ、大事なのはそのあとです。今までと同じように、あってもなくてもいい物をどんどん買っていると、あっという間に元通り。
「捨て活」の後は、今持っているものをしっかり把握できているはずなので、不要なものや余分なものを再度買い足さないように気を付けます。いつもはパパッと買い物をすませていた方も、一瞬手を止めて「これは本当に必要かな」と考えてみるといいでしょう。
クセがつけば継続できる
「捨て活」は大掃除や断捨離のように「家じゅうまとめて一気に整える」必要はありません。まとまった時間や意気込みは不要ですが、その一方で必要なのは継続、そして繰り返しです。
小さな1か所だけを整えてやめてしまっては暮らしの快適度はあまり変わりませんし、一度整えた場所を何年も放置していると、その間に元に戻ってしまっているかもしれません。
そのため、ちょこちょこでも継続することが大事。
「1か月のはじまりには1か所やろう」のように、ルーチン化するのははじめはハードルが高いですが、「ここ気になるな」と思ったときにごくわずかな場所(文房具全体ではなくてペン立てだけ、冷蔵庫全体ではなくてチルドケースだけ、など)を整える「捨て活グセ」がつくと、暮らしやすい空間を維持しやすくなりますよ。