まだ間に合う! 夏本番前のエアコン電気代節約術
燃料価格の上昇により、2022年は電気会社各社で電気代の値上げが続いています。そんななか迎える夏本番。簡単かつ確実に節電するなら、まずはエアコンのフィルター掃除から。今回は基本のフィルター掃除から節電のワザまでご紹介します。
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エアコンのフィルター掃除で節電に!
毎日エアコンを使う時期は、2週間に1度のペースでフィルター掃除をするのが理想的です。フィルター掃除を怠っていると、フィルターにほこりが蓄積し、部屋の空気を吸い込むためにより強力な動力(=電力)が必要になり、電気代は高くなります。
そのため、フィルターをいつもきれいな状態にすることが節電への近道。エアコン内部のお掃除はプロに任せる方が安心ですが、フィルター掃除なら自分で簡単にできます。
日々のお掃除の一環として、2週間に1度を目安にフィルター掃除できるとベストですが、まずは夏本番を迎える前に、エアコンフィルターをスッキリきれいにお掃除しちゃいましょう。
5分で完了! エアコンフィルターを自分でお掃除
今回は半年ほど掃除をしていなかった著者宅のエアコンフィルターを、実際にセルフクリーニングしてみました。
1.エアコンからフィルターを取り外す
エアコンのパネルを開き、フィルターを取り出します。
冬の間に溜まったほこりがビッシリ……。
雑に取り出すとほこりが空中に舞うため、そっと、丁寧に取り外しましょう。
本体フレームやカバーにもほこりが溜まっている場合は、ウェットティッシュや固く絞ったウエスなどで拭き取っておきます。
2.掃除機でほこりを吸い取る
水洗いの前に掃除機でざっとほこりを吸い取ります。
このとき、フィルターの表側から吸い取るのがポイント。ほこりは表側からついているため、効率的に吸い込めます。
3.シャワーで水洗いする
続いて、浴室やキッチンシンクなどで、シャワーを使って水洗いをします。
掃除機のときとは逆で、シャワーをあてるのはフィルターの裏側から。表側から当ててしまうと、ほこりがフィルターに目詰まりしやすいので気を付けましょう。
たいていはシャワーの水圧だけできれいに汚れが落ちますが、汚れやほこりが詰まっているようであれば、使い古しの歯ブラシなどを使って取り除いていきます。
シャワーをあてただけで、こんなにきれいになりました!
4.しっかり乾かしてから設置する
時間があれば自然乾燥、急いでいるならドライヤーなどを使って乾かしていきます。しっかり乾いたら、エアコンに取り付けましょう。
乾かす時間を除けば、フィルターのセルフクリーニングにかかった時間はわずか5分! 日々のルーチン掃除にも組み込めそうな手軽さです。
また、フィルター掃除をしたあと、いつも通りにエアコンを使うと、今までよりもエアコンの効きがよくなったように感じました。ほこりがきれいに取り除けているので、強風モードで直接風があたっても気分的にスッキリ。
エアコンの電気代を抑えるコツ5つ
エアコンの節電をしたいならフィルター掃除が基本ですが、ほかにも節電につながるアクションをご紹介します。
・室外機まわりを掃除する
室外機のまわりに物置や植木鉢などがあると、室外機から排出された熱風が再び吸い込まれて室内に戻ってしまい、無駄な電気を使うことになります。室外機の周辺や上には物を置かず、風通しのいい状態にしておきましょう。
・室外機に日よけを設置する
室外機に直射日光が当たり、室外機周辺の温度が高くなることで、室内の熱風を外に排出しにくくなってしまいます。バルコニーにすだれを設置したり、室外機カバーで覆ったりして、なるべく直射を当てないようにしましょう。
ただし、排出口をふさいでしまうと熱風を排出しにくくなるため、注意が必要です。
・こまめに電源をオン/オフしない
エアコンは起動時に多くの電力を消費します。そのため、電源のオン/オフを繰り返すと、つけっぱなしにしている状態に比べて電気代は高くなりがちに。1時間程度の外出であれば、エアコンを付けっぱなしにする方が節電につながります。
・エアコンの設定温度を見直す
エアコンの温度を1℃変えるだけで、電気代は10%以上変動するといわれています。つまり、冷房の設定温度を25℃から28℃に3℃上げるだけで、30%近くの節電効果が期待できるということ。(節電効果は機種により前後します。)
サーキュレーターなどを併用すれば、設定温度を上げても体感温度はそこまで変わらずにすごすこともできるため、設定温度を見直してみましょう。
・エアコンの自動運転モードを活用する
自動運転モードに設定すると、自動で効率よく設定温度に近づけてくれます。自分で設定温度や風量などを設定するより省エネにつながりやすいため、冷房や暖房モードを使わず自動運転モードを活用するのもおすすめです。
フィルター掃除や毎日のひと工夫で節電しよう
真冬や真夏に毎日使うエアコンも、お掃除はなんとなく面倒に思えて、後まわしにしがちです。
今年は電気代の値上げもあり、昨年と比べて夏の電気代が多くなる可能性も。夏本番を迎える前に、まずはエアコンフィルターをお掃除。余分な電力を使わないで済むよう、今から準備しておきましょう。