地鎮祭とセットの挨拶まわり 失敗しない手土産・挨拶する範囲・服装は?
地鎮祭終了後はご近所への挨拶まわりをするのが一般的。工事が始まるお知らせと、工事音などでご迷惑をかけることへのお詫びの意味も含めて、ご挨拶にうかがいましょう。どの範囲に、何を手土産に、どんな服装で行くのが良いかをご紹介します。
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タイミングは地鎮祭の後
一戸建てを新築する際、工事用トラックの出入りや工事の音などでご近所に多少なりとも迷惑をかけることになります。そのため、引っ越し後のご挨拶とは別に、着工前にも挨拶まわりをする方が好ましいとされています。
現場監督や住宅会社の営業担当の方だけですませるケースもありますが、今後のお付き合いを考えると、その家で暮らす施主も同行する方が引っ越し後の関係構築がスムーズに進むでしょう。
引っ越し後もご挨拶を
「地鎮祭の日にご挨拶したし、まぁいいか」と考えず、家が完成して引っ越し完了した後も、「これからよろしくお願いします」という気持ちを込めてご挨拶にうかがいましょう。タイミングは引っ越し当日が望ましいですが、都合が合わない場合は引っ越し後1週間以内が目安です。
挨拶まわりをすべき範囲は?
ご挨拶にうかがうのは、両隣2軒、向かい3軒、裏4軒が一般的です。最低でも工事エリアに面している両隣とお向かい、裏のお宅にはご挨拶をしておいたほうがよいでしょう。さらに、工事車両の出入りや駐車の際にご迷惑をかけそうなお宅がある場合は、うかがいましょう。
また、地域によっては町内会の代表の方への挨拶が通例となっているケースもあります。地元に詳しい建築会社や地鎮祭を行ってもらう神社などに確認しておくと安心です。
挨拶まわりの手土産は何がベスト?
ハウスメーカーが手配してくれることがほとんどですが、自身で用意しなければいけない場合もあります。その際は、もらっても困らないような日用品や日持ちのする菓子折りなどを用意しましょう。
・タオル
・洗剤
・サランラップ
・ティッシュ
などが一般的です。
不在時にはドアノブにかけたり、ポストに投函したりする場合もありますので、かさばりすぎるものや、菓子折りの場合は生ものなど賞味期限が極端に短いものは避けましょう。
手土産はのし付きで用意
挨拶まわりの手土産にはのしを付けるのが基本です。
蝶結びの水引の上に「粗品」や「ご挨拶」と書き、下に名前を書きます。地鎮祭後の挨拶まわりの際は「粗品」、引っ越し時の挨拶まわりは「ご挨拶」とすることがほとんどです。
名前は家族全員の名前を書いても、名字だけでもよいでしょう。
挨拶まわりの服装は?
地鎮祭に参加したままの洋服で挨拶まわりを行います。礼服など特別な恰好をする必要はありません。あまりかしこまった格好をしていると、訪問時に相手が構えてしまうのでカジュアルな服装で大丈夫です。
不在時の対応
地鎮祭後の挨拶まわりは工事のお知らせや「工事で迷惑をかけるかもしれない」ことへのお詫びの意味をもちますので、できる限り地鎮祭当日に行うことが望ましいです。
ただ、訪問時に不在の場合もあります。ずっと不在だからといってあまり日が空きすぎると、工事が始まりご挨拶の意味が薄れてしまいますので、地鎮祭当日にご挨拶の手紙と手土産をドアノブにかけたりポストに入れたりしておくのもよいでしょう。
その後、工事の様子を見に行くタイミングなどで改めておうかがいすれば大丈夫です。
挨拶まわりはご近所づきあいの始まり
「挨拶まわりは引っ越してからでいいか」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、いつも通りの平穏な日常を送る中、前ぶれなく近所で大きな音の工事が始まると、どう感じるでしょうか。とくに静かな住宅街では工事音が気になる方も多いでしょう。
これから顔を合わせる機会のあるご近所の方と、お互い気持ちよく暮らしていくため、工事の開始や期間をお伝えしつつ、「工事中はご迷惑おかけしますが、これからよろしくお願いします」という気持ちで、着工前にきちんとご挨拶をしておくとよいでしょう。