折り畳めるから邪魔にならない!スタンディングデスクDIY

ワークスペースが欲しいけれど、家じゅうどこにも余分なスペースはない……そんな方におすすめなのは壁付けの折り畳み式デスク。今回は我が家の空きスペースに合わせて、折り畳み式デスクをDIYをしてみました。

ワークスペースにできる余白がない!

新たにデスクを置こうとすると一定のスペースが必要になります。さらに椅子の出し入れも考えると1m弱の奥行きも必要で、なかなか候補となる場所がないという人も多いかもしれません。

もし、デスクを置くのに十分なスペースが確保できない場合は「折り畳み式×スタンディング」の壁付けデスクがおすすめです。一般的なワークデスクを置くのと比べて、このようなメリットがあります。

・使わないときは折り畳めるので、少しのスペースがあれば設置できる

・スタンディングなら椅子を置かなくていいので、さらに省スペースに

・DIYなら空きスペースに合わせて自由にサイズが調整できる

持ち運びできるような折り畳み式デスクもありますが、それだと畳んだ状態で収納する場所も椅子も必要に。

壁付けの折り畳み式にすれば、収納スペースがほとんど必要ないので、より限られたスペースでもデスクを設置できます。

また、スタンディングデスクは集中力を保ちやすく生産性が上がりやすくなりますし、座りっぱなしで腰痛が気になる人にもピッタリ。在宅ワークが続くと運動不足にもなりやすいですが、立って仕事をすることで軽度の運動にもなります。

そんなメリット豊富な折り畳み式スタンディングデスク。今回はホームセンターで揃う材料を使って、自宅の壁にDIYしてみました!

※マンションによっては、壁への施工が規約で禁止されているケースもありますので、事前にご確認ください。

折り畳み式スタンディングデスクのDIYにチャレンジ

まずは設置場所を決めます。壁があればどこにでも設置できますが、リビングや寝室の一角、また、家のつくりによっては廊下や玄関土間などでもいいかもしれません。

ワークスペースについての記事はこちら

自宅ワークスペースはどこに作る?仕切り方の工夫や費用を学ぼう

設置場所が決まったら、横幅の採寸をしてから材料調達に向かいましょう。

メイン材料は3つだけ!

  • ・板材(500mm×30mcm×25mm)
  • ・折り畳み式棚受け
  • ・水性インク
  • ・必要に応じて工具(インパクトドライバー、ドライバー、水平計、メジャー、やすりなど)

※板材の大きさはノートパソコンのサイズを参考に決定。奥行きがギリギリだとノートパソコンを開いたときに壁に当たってしまうので注意。

※棚板に対して、棚受けの長さが短すぎると不安定になりやすいので、棚板と棚受けのサイズのバランスは購入前にしっかり確認しましょう。

・DIY手順

材料が揃ったら、さっそくDIYスタート! 完成までの作業時間は約1時間です。

1.テーブルとなる板材を整える

必要なサイズにカットした板材を用意します。角にトゲやざらつきがある場合はやすりをかけてなめらかにしておきましょう。ホームセンターやネットのDIYショップなどのカットサービスを活用するとお手軽です。

今回はヒノキの集成材(カット済み)を用意して、ここに水性インクを塗っていきます。

布でラフに塗るだけで、自然な色味に塗装することができます。もちろん、ペンキで鮮やかな色に仕上げてもいいし、無塗装のままでもOKです。インテリアに合わせて塗料を選びましょう。

サイドを塗るのも忘れずに。


すべての面を塗り終わったら、数時間乾かしておきましょう。

また、今回はヒノキの集成材を用意しましたが、板材の種類(木の種類や仕上げ方法、一枚板or集成材など)はお好みに応じて選べばOK。集成材は比較的安価に手に入りますが、美しさを求めるのなら無垢材の一枚板がおすすめです。

また、厚みが薄すぎる板材を使うと不安定で耐久性も低いため、板材の厚さは最低でも15mm~20mm程度あると安心です。

2. 棚受けを壁に取り付ける

次に、棚受けの商品説明などを参考にしながら、壁に棚受けを設置していきましょう。今回はOSBボード張りの壁に取り付けます。

まずは取付け位置に鉛筆でマーキング。

立ったときに作業がしやすい高さになるよう調整しましょう。身長159cmの筆者は、床面から100cmの高さのテーブルに仕上げていくことに。

棚板は2つ取り付けるので、100cmのところに2か所、印をつけました。地面からの高さをしっかり揃えないと、棚を設置したときに斜めになってしまうので慎重に。

次に、マーキング位置を参考にしながら、インパクトドライバーで棚受けを壁に固定していきます。

インパクトドライバーや電動ドライバーがあると便利ですが、なければ一般的なドライバーでも大丈夫ですよ。

この段階では最後まできつく締めず、いったん仮止めにしておきましょう。仮止めにしておけば、このあと板材を設置したときに水平の微調整がしやすいです。

棚受けをふたつ仮止めした状態です。ネジ穴は3つありますが、一番上だけを緩めに止めてあります。

石膏ボードの壁に設置するなら2×4材を活用しよう

今回はOSBボードの壁に取り付けるので直接ネジ止めをすることができましたが、一般的な住宅によく見られる石膏ボードにクロスを張った壁の場合は、そのままネジを締めることができません。石膏ボードはもろいので、ネジでしっかり固定することができないのです。

そのため、石膏ボードの壁に設置する場合は2×4(ツーバイフォー)材と「ラブリコ」などの突っ張りグッズを使って柱を立てて、そこに棚受けを取り付けるのがおすすめです。

ラブリコを使ったDIY記事はこちら
材料はたった2つ! ラフでおしゃれなオープン棚を簡単DIY

3. 水平を確認して、板材を仮止めする

棚受けを壁に仮止めできたら、そこに板材を取り付けていきます。

まずは、棚受けの上に板材を置いた状態で、水平チェックをしてみましょう。

今回はスマホの水平チェックアプリを使って確認していますが、水平器でもOKです。もしこの時点で水平になっていない場合は、棚受けの位置を調整しましょう。

水平が確認できたら、棚受けに板材をネジ止めしていきます。


ネジ止めがしにくい角度なので少し難しいですが、なるべくまっすぐネジを回し、仮止めします。

インパクトドライバーだと届かない位置は、普通のドライバーを使って手で締めていきます。

4. パソコンを置いてみてOKならしっかりネジ締め

しっかりネジ止めができたら完成です! 念のためパソコンを置いてみて、使いやすい高さになっているかを確認をしてみましょう。

使いやすい位置でしっかり水平・垂直にできたら、仮止めしていたネジをしっかり締めて完成です。壁の色味とほどよくなじんでイイ感じに仕上がりました。

実際にパソコン作業をしてみるとこんな感じに。立って仕事をするの、新鮮!

折り畳み式スタンディングデスクの使い勝手は?

設置した折り畳み式のスタンディングデスクをしばらく使ってみて、実際の使い勝手をチェックしてみました。GOODポイントはこの3点。

1. 使わないときは畳めるので邪魔にならない

やはり、畳めるのはメリット大。使わないときは壁とほぼ同化しているので、家族が集うリビングに設置しても特別邪魔になりません。

また、スタンディングデスクだと椅子を用意する必要がないのも楽。椅子があると床の掃除がしにくくなりますが、置かなければデスクまわりの掃除機がけもスムーズで、きれいな状態を保てます。

2. デッドスペースにもシンデレラフィット

ちょうどいいサイズに調整できるのは、DIYならではのメリットです。

我が家はこのスケボー収納と右上の飾り棚に挟まれた約50cmのスペースしか空いていなかったので、ピンポイントで設置できて大満足。もちろん、もっとワイドな板材を用意すれば幅広なデスクにもなりますし、逆にスペースがないならよりコンパクトにすることもできます。

3. 立ちながらの仕事が思いがけずはかどる

スタンディングデスクは初めて使いましたが、思いがけず集中できて使い勝手は◎。

在宅ワークは座りっぱなしになりがちで腰痛に悩まされていましたが、今までの座るデスクに加えてスタンディングデスクを併用すると、腰への負担が減って腰痛も軽減した気がします。

簡単DIYでスタンディングデスクはつくれる

メイン材料はたった2つ。カット済みの板材を用意すれば、ネジで止めるだけという簡単なDIYです。

ちょうどいいサイズのデスクがなくて困っていた、置く場所がないけどワークデスクがほしい、そんな方はぜひ壁付けのスタンディングデスクをDIYしてみてくださいね。

また、今回はリビングに設置しましたが、キッチンやダイニングに設置すれば、お料理するときの作業台や配膳台としてもマルチに活躍しますよ。

PROFILE

シマムラ アサミ
Shimamura Asami
暮らし&リノベーション専門のフリーライター。DIY可能物件に住みながら、男子ふたり育児中。子育てを楽しくスムーズに、家事を時短してラクに、そして大好きな家をもっと心地いい場所にする暮らし方を発信します。

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